「うううん……。それは、まだ。
でも…人って、どんなに辛い事あったとしても…たった一人でもいいから自分を愛してくれる人がいれば強くなれるんだよね。

煌君には、大好きな光留がいるからっ。」

「そうだな……。
たった一人、愛してくれる人がいるか…いないか…そう言えば早紀もそんな様な事を言っていたような気がするよ。

俺たち夫婦さぁ…犬、飼うことにしたんだ。」

「えっ?(笑)
……いいっ!!いいね〜っ!!」

「橙子、見てたら…
人の子供を育ててる橙子を見てたら…俺たちのこだわりが、よく分からなくなってきてさっ。」

「光留の子供は…私の子供なの。」

「もし、これから先も…我が子が無理なら、いつか養子縁組って考え方も有りかな…って。」