「煌君、お家に帰ろう…♡」

「うんっ♡」

私は遅番の部屋で紙飛行機を作る息子を呼ぶ。

「あっ!橙子先生、コレお手紙っ。」

「えっ、何、何?わぁ〜可愛い!!絵も描いてあるぅ〜。まりなちゃん、ありがとう♡」

「先生、短冊に書いてあったでしょっ。可愛いお嫁さんになれますように…って。」

「(笑)はははっ…可愛いっ!!これ、お嫁さんの絵だぁ〜。字も上手に書けるね。
嬉しい…ありがとう、まりなちゃん。」

「煌君、何て書いたの?短冊?」

まりなちゃんが煌君の顔を覗き込む。

「煌……あんまり字が上手じゃないもん。」

「あーーーー分かったっ!
ソーシャルレンジャーのオモチャでしょ。
もう、5歳なのにっ!!」

「違うよぉ………。」

「あーーーー分かったぁ!!
ソーシャルレンジャーになれますようにでしょぉぉ〜!!しかも…レッドっ!」

相変わらず…オマセなまりなちゃんには敵わない…(笑)