光留はあの後すぐに、ドクターや看護師さんが駆けつけてくれて…出血の割には大事には至らなかった。

光留本人よりも私のショックの方が酷かったのではないかと思う。

病室のベッドの隣で眠りながらも、独りぼっちになってしまう夢に何度もうなされて…飛び起きた。

光留はそんな私に

「目が覚めたらハッピーエンドだろっ。もう…怖い夢も怖くないよ。」

そう言って笑った。

「心配しないで。俺は何度だって目を覚ますよ…だって、そうじゃないと青い鳥が見つからない!」

得意そうに肩の傷を叩いてみせて、「だぁーーーーっ!痛ってぇーーーー!!」…と蹲る。

「(笑)ちょぉ〜と。無理しないでっ。」

「あん時…エリ、ちょっと躊躇しながら刺した。自分の名前のタトゥー……。」

「……そっか……。」