「初めは気のせいかと思ったんだけど…何度か見た。
気になってはいたんだけど…確信が無くて…。」

「………?何の?こと。」


陸斗の話に、私は凍りつく。

「陸斗…その話、本当なの…?」

全身の血が一気に氷点に達して…それから急激に沸点に達する自分に気づいて…感情がどっと溢れ出るのが分かる。

「嘘ついてどうすんだよ。
こういうの…〝しつけ〟なんて言わないよな、虐待じゃん…って。」




光留が目覚めた時、やっぱり煌君がいて欲しい。

側にいないといけないよ。

一緒に……

2人を離れ離れにさせる理由がどこにも無い。

どこにも無いよ……。