どの施設に引き取られて…どんな様子でいるのか……

それさえも教えて貰えない…

まるで容疑者のような私たち。
連れていかれた煌君を想像して…
どうか泣いていない事を…
どうか寂しい想いをしていない事を…祈るしかなかった。

そして、だからこそここで負けてなんていられなくて……

自分のことも光留のことも、誤解されたままで終わらせる事は死んでもできないから。

死ねない。

光留…光留なら絶対にそう思ってる。

そう思って戦ってるに違いない。

私も、もう…吐いてなんていられないし…

泣いてなんて…

泣いてなんていられないっ。

私の目から…こぼれ落ちる。



おかしいな…涙。




手の平で…
手の甲で無かったことにする。