「ごめんっ。光留…ごめん。ごめんね…私が煌に任せたの…。
ヒナタ…ぐっすり寝てたし、あの子いつも朝方まで絶対起きないし、だから…煌に頼んだの。」
「何…言ってんだよ…。
まさか、子供2人置いて…出掛けてたってことかよ…。」
必死に怒りを抑える光留の肩を、私は更に押さえ込む。
「ごめんな…さい。本当にごめんなさい。」
光留と私はもう一度…マンションを見上げる。
「マジ…かよ…。」
黒煙が噴き出る向こう側にオレンジの炎が見え始める。
「待ってろ…煌っ!今すぐ助けてやるっ!!」
光留は来ていたジャケットを素早く脱ぎ去ると私の胸に押し当てた。
「待ってっ…光留!!危ないからっ!!
光留……!!」
人混みをすり抜けてマンションに向かって走り出す光留。
止めようとする私の腕を払って…止めるなと訴えた光留の強い目力に、身体がいう事を効かない。
行っちゃ…ダメっ!!
ダメだよっ…光留っ!!
私の叫び声は、この火事場の騒ぎに掻き消される。
光留を追って規制線を潜ろうとする私を野次馬たちが止める。
ヒナタ…ぐっすり寝てたし、あの子いつも朝方まで絶対起きないし、だから…煌に頼んだの。」
「何…言ってんだよ…。
まさか、子供2人置いて…出掛けてたってことかよ…。」
必死に怒りを抑える光留の肩を、私は更に押さえ込む。
「ごめんな…さい。本当にごめんなさい。」
光留と私はもう一度…マンションを見上げる。
「マジ…かよ…。」
黒煙が噴き出る向こう側にオレンジの炎が見え始める。
「待ってろ…煌っ!今すぐ助けてやるっ!!」
光留は来ていたジャケットを素早く脱ぎ去ると私の胸に押し当てた。
「待ってっ…光留!!危ないからっ!!
光留……!!」
人混みをすり抜けてマンションに向かって走り出す光留。
止めようとする私の腕を払って…止めるなと訴えた光留の強い目力に、身体がいう事を効かない。
行っちゃ…ダメっ!!
ダメだよっ…光留っ!!
私の叫び声は、この火事場の騒ぎに掻き消される。
光留を追って規制線を潜ろうとする私を野次馬たちが止める。


