「待って…光留。
それは…ダメ。……ダメだよ…。」

「な〜んで。(笑)
煌からそう言ってくれたんだ。気にすんなよ。」

「違うの…。私、光留に言ってなかったことがあるの…。」

私は煌君のつねられた跡のことを光留に話した。

「ごめんなさい…。黙ってて……
光留のことを信じていなかった訳じゃなくて、絶対に違うっていう…人に言える証拠が無くて。」

ごめんなさい…光留。

「エリとはずっと会っていないよ。
橙子とマンションの前で会ってから…今日まで会ってない。
電話で数回、連絡したぐらいで。
煌の傷は…夜間保育園で風呂に入ることが多いから、気がつかなかった…。」

「光留じゃないのは分かってた…。
ただ…エリさんはやっぱり煌君の本当のママで…だから…会ってるのかもって思うと不安で。
なかなか光留に言い出せなくて。
本当にごめんなさい…。」