「へぇ〜♡それにしても…すごい豪華だしオシャレな店…。」

「今日は橙子の誕生日だからっ!」

「(笑)…すごい。ホント…嬉しい、ありがとう!光留…。」

……こんな素敵な店。

光留は慣れてるだろうけど、私はむしろ緊張しちゃうよぉ。

落ち着いた照明に、紅ベースなのにシックな内装…そこにあしらわれるゴージャスな生花のオブジェ。

有名な華道家が数日かけてデザインしてるんじゃないかってくらい圧倒される個室の空間に私はひたすらキョロキョロする。

だいたい…入口の扉…一人で開けられないんじゃないかってくらい重厚な門?扉?
だったし…(苦笑)

庶民Aには…驚きしかない。

こういう場所での誕生日の主役は…
やっぱ、きぽりんみたいなワンピ…胸がVの字に食い込んだ…そんなイメージ。