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「よかった。橙子が元気になって…」

「うん、もう平気!(笑)
食べられなかった分、取り返すみたいに食欲が出てきたっ♡」

「(笑)太るぞっ。」

んーーーーー!!(T ^ T)

またそんな言い方するぅ〜。

頬を膨らませる私に光留は楽しそうに笑う。

「それにしても…豪華…。
すごいんだろうな…って思ってはいたけど、ホテルにこんなに素敵なスペイン料理の店があったなんて……。」

無駄にキョロキョロしてしまう。

庶民…Aってとこ…私。

「最近、オープンしたんだけど予約が取れないらしいよ。」

「えっ…取れてる光留がすごいけど…。」

「知り合いのスパニッシュシェフに頼み込んだっ(笑)」

「あ〜。パエージャ、めちゃくちゃ美味しかったスペイン帰りの知り合いの…!!」

「ここのオーナーが先輩なんだって。」