私は頷きながら、まりなちゃんを見つめる。



ここから逃げ出すのは簡単。

鞄の中の紙切れを出せばいい。

けれど…

子供たちをこのまま置いて行くことは出来ない。

放棄したくない。

皆んなが可愛いから…それに尽きる。

そして…何より…

煌君に寂しい思いをさせたくない。


何を言われても…大変な仕事にも…

負けてなんていられない。