なんだか…まだ一週間も経っていないのに、ここが懐かしく感じて…たぶん涙声。

「橙子先生…少しゆっくりして戻って来ればいいわよ。
噂なんてしばらくすれば引いていくものだし…。」

「すみません…行事も詰まってきてるのに…こんな体調じゃ自信もなくて…。」

「ねぇ…先生…事件に関しては橙子先生は何も悪い事なんてしてないじゃないっ!
気にする事ないわよ。
堂々としてればいいのよ……。」

そう言ってくれる、なつめ先生は…やっぱり天使だ。

「……ご心配して頂いて…本当にありがとうございます。
けど…私、そもそもこの仕事にむいてなかったのかもしれません。
こんな体調じゃ…子供たちの声に耳を傾けることも出来ないし…。」

今の…私…

自分を立たせている事に精一杯で…

優しくすることも…

お仕事ですから…なんて…毒付くことすら出来ないんだから…。

「橙子先生。よく考えて…
今まで頑張ってきたんじゃない…。
ね、答えを焦らないで。」