〝 迎えに行くね。〟

…と連絡はしてみたけれど、既読にならない。

スマホをチラ見しながら…

満月を見上げる。

金色の月の光に溜め息が溢れる。


光留に…逢いたい。


夜の街をほろ酔いで通り過ぎて行く、テンション高めなグループを何組か見送って…何度目かの溜め息を飲み込んだ時、聞き覚えのある笑い声にはっとする。

「ぴっかるぅ〜♡こっちぃ。こっち向いてってーーーー♡笑 きゃははは〜!!」

その手は光留の耳を摘んで…引き寄せると唇を近づける。

「て…ててて!痛ったっ。うっざっお前っ(笑)」

「ぴかるぅーーーーねぇ♡
ねぇ…私のこと好き?大好き?愛してる?3つのうちどれでしょうーーーー!!」

あ……きぽりんだっ…。

光留のお客さん。

今日は、一段と陽気なツインテール。