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「申し訳…ありませんでした。」

私は息を吐きながら…ほぼ覚悟を決めて頭をさげた。

島流しじゃ済まない。

打ち首かも。

園長先生…いや…今日は理事長としての呼び出しだと思う。

「…………で、煌君のパパ…池上さんとは、どういうことかしら。」

どうも、こうも…

「すみません…。」

としか…言えない。

あの日、偶然…まりなちゃんのママに助けてもらったお陰で、救急車も警察もいち早く呼ぶことができた。

けれど…普段は平和な高級マンション。

意識の無い全裸女性が救急で運ばれ…

暴れる男が押さえ込まれて現行犯で捕まり…

下着1枚のホストの男が連行され…

そして……

娘の担任の保育士と同級生の元ホストの父親が同行。

どう考えても修羅場。

まりなちゃんのお母さんの不安と言ったら…計り知れない。