「あ…あんたっ!!あん時のホストかっ!」

声は裏返り、汗がポタポタと男の頬を伝う。

「おい…、落ち着け。レイジがお前に何をした? 話、聞くから……ソレ置いて。」

「うっせ!近づくなっ。俺に近づいたら、コイツぶっ殺すからなっ!!」

ストーカー男はレイジ君に刃を向ける。

「ひぃ〜〜〜!!」と弱々しい悲鳴のレイジ君は下着1枚でなおも小さく蹲る。

「アコは?アコは…大丈夫なの…?!」

私は震えながらベッドの上、レイジ君の背後でうつ伏せになっている女性の裸の背中を凝視する。

アコ…アコ…!!

ぴくりとも動かないアコらしき白い背中。

「レイジ君…アコは?!!レイジ君っ!!」