「光留、来年…テラスでプランターに植えていいかなっ。」

光留はクシャっと笑うと、私を抱きしめて肩で頷く。

「煌、種…貸して。」

光留は、折り紙の袋に包んだひまわりの種を、ルイ13世とリ…シャール?ヘネシー(んーー?読めない。笑)とにかくお高そうなお酒達の隙間に大事にしまった。

「煌、パパもお日様の下に咲く花を見たいな。一緒に植えよう!」

「うんっ!!」

光留は煌君を抱き寄せると、一緒に床に転がった。

2人の笑い声が響くリビングに光留のスマホが震える。

もう少しだけ…

こんなひと時を過ごしたいと思うのに…いつも必ずと言っていい程…光留のスマホは邪魔をする。

「はい…。はぁ? レイジ…どした?」