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煌君の両脇には少し黄色くなりかかっている所も入れて…4ヶ所のアザがあった。

相当…強い力でつねらないとこんな色にはならない。

私はさり気なく…本人に聞いてみたけれど、煌君は口を閉ざしたまま。



誰かをかばってる。

それだけは…分かる。

かばうくらい…好きな人?


光留に言うべきか…もちろん、言うべきだと思う。

けれど…万が一、

万が一…光留が手を出していたら…

煌君にまた危害が及ぶ可能性もある。


そんなはずが無い。

〝 夢を叶えられる男になれってこと 〟

そう言った父親の顔。

光留に嘘なんて…考えられない。

考えたくない。

それとも…私って、本当に何も見えていないのかな………