私は、そんなアコを更に力強く…抱き締める。

「最低…だよね。」

黙って首を振る。

真っ白に…汚れたアコを最低なんて思わない。

「アコ…好きだよ。
私は、そんなアコが好きだよ…。
自分に素直で正直で…そんなアコを最低なんて思わないよ。」

「こんなに…汚い心のアタシが幸せになれるはず無いのにね…。(苦笑)」

「汚くないよっ…アコはちっとも汚れてなんて無い。」

汚くなんて無いよ……。


皆んな…

同じ観覧車を見上げてる。

回らない…錆びついて朽ちていく、ソレを見上げてる。

「レイジ…堕ろせって。
赤ちゃん…堕ろせって。アイツ…別に女居るし。」

「アコ……本気で言ってる……?」

「ホストなんて…好きになるんじゃなかった。自分がバカだったって分かってるけど…けどね…でもね…。」

私はアコを抱き締める。