でも……ヤラレタ…!!

駆け引きは…苦手っ。

相手は元No.1ホスト、油断したっ!!

気がついたら…YESって答えてる…

悪魔の可愛い寝顔に騙されたっ…


私は、煌君の寝息を確認して…そっと光留の背中に移動する。

ピタリと身体を寄せて…目を閉じる。

光留の身体に腕を回して…目を閉じる。

温かくて…意外に広い背中に、くぅんと鼻先を寄せて息を吸う…

と。

バサっとシーツが動いて私は固まる。

「えっ……!起きてたの?!」

「橙子が側にいて眠れるわけないじゃんっ。」

光留が上半身を起こす。

「嘘っ………寝てたでしょぉ〜!!」

「シッ…っ!」

「……………!!」

「煌が起きるっ………(笑)」