白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜

「煌…。あと10秒っ!!」

「うん?10秒?11〜12〜13…」

もう一度…合わせる唇。

好きにしていいって…頷いたけど、強すぎるよ…息が出来ない。

けれど…息が出来ないくらい光留が好き。

求め合う激しい唇は…それ以上を求めるけれど

カウントされるたびにブレーキがかかる。

舌と舌は…お互いを貪る以上に、カウントがトラップをかける。

「17〜18〜19〜…」

好き…光留。

「20っ!!」 

煌君が顔を上げる。

「お誕生日…おめでとう♡」

「うん。ありがとう…」

見つめ合って…クスッと笑う。

「橙子…大好きって気持ちより上ってあんのかな。」

「何?ソレ(笑)」

「俺は、きっと…大好きよりもっと好きだよ。
橙子のことが、大好きより上。」