「ごめんね、橙子先生。
僕が保育園の先生に〝ママが迎えに来る〟なんて言っちゃったから…。
橙子先生が迎えに来るのが嬉しくて…ママが来るなんて言っちゃったからっ…。」

煌くぅーーーーん。泣

「ううん。違うよ、煌君のせいじゃない。
そう言ってくれたの? すごく…嬉しい。
嬉しいよ…。」

「そんなに…はぁ。
全力で…走るなよっ…はぁ…
こっちは煌、おぶって走ってんだから…追いつけねぇ〜だろっ!」

光留ぅーーーー。嬉泣

「光留……。来てくれたの…?」

「当たり前だろっ。……だぁ〜〜しんどっ。」

光留はシャツの胸元をパタパタさせながら…堤防の階段に腰を下ろして寝転がる。

…ていうか…倒れ込む。

「(苦笑)最っ悪の誕生日っ!!」