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「池上君なら…今日はママが迎えに来るからと言って、1時間程前に帰りましたけど…。」

えっ!えっ…ど、どうしよう。

煌君が通う夜間保育園。

インターホン越しに門前払いされてしまった私。

「あのぉ……どちら様ですか?」

保育士の怪訝そうな声が耳に残っている。

手にはスーパーのレジ袋。

煌君がリクエストしたカレーを作るための材料を買ってきた。

こんなことなら…買い物なんてしないでもっと早くここへ来るべきだったかな。

でも……どうしよう…!!

私は慌てて光留に電話をするが、たぶん…相当盛り上がってるに違いない…出るわけないか。