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「橙子先生。コッチ、コッチ来て…!」

煌君は、私のエプロンを引っ張って園庭の隅のひまわりの花壇の前に立つ。

あーーーーっ♡

「ひまわり、芽が出てるよっ!」

「本当だーーーーぁっ♡ちっちゃいけど、よく見つけたね。」

「うんっ!!」

「お水、あげなきゃねっ。」

「うんっ!!」

煌君は大きなジョーロを持って、水道の蛇口を捻る。

キラキラした瞳。


「先生、今日パパ…お迎え早いよ!」

ドキっーーーーーーーーっ!!

って…べ…別に光留とのことを、煌君が知ってる訳ないし…そんな訳無いけど…

いちいちドキッとする。

なんか…罪悪感。

そのキラキラし過ぎた瞳と、ピュアすぎる存在に…大人の事情を謝りたくなる。