「ごめんね。橙子……、黙ってて。
何度も相談しようと思ったんだけど…言い出せなくて。」

レイジ君との関係を守る為……かぁ。

それって……違うよね。

間違ってるよね……。

そこまでしての好きって…何?

千奈美の家でのアルコールのハイペースは、アコなりの気持ちのコントロールだったのか…。

今更のソフトドリンク。

アコはソファーに横になると軽い寝息を立て始めた。

少し…放心する私の隣にヒカルが座る。

「大丈夫?」

「う…うん。たぶん平気。
ヒカル……ありがとう、ホントに……。」

助けて…くれて。

なんだか…時間差で、今頃…恐怖やショックが押し寄せて来る。

そして隣に座ったヒカルにホッとし過ぎた。