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「慣れてるっ。大丈夫だよ。」

しばらくしてフルムーンへ戻ってきたヒカルとタツヤさんは何事もなかったかのように接客に戻った。

さ…さすが。

夜の街…お酒の席じゃ、あるあるのストーカー話らしい。

トラブルと言ったら、お漏らしか引っ掻き傷…の昼間の保育園とは無縁の出来事。

こんなの…事件だよ。刺されるかと思った。

私とアコは、一番奥のボックス席で落ち着いた後、ソフトドリンクを飲みながら…アコの話を聞いた。

やっぱりアコはあの男に付き纏われていて、ここ数日は特にひどかったらしい。

しかも彼はアコが風俗で知り合ったお客さん。

半年程前にキャバ嬢を辞めて、風俗で働いていたアコ。

衝撃が大き過ぎた。

ストーカーの恐怖以上に……衝撃。