「もう、辞めなよっ。なんか…最近おかしいよアコっ。」

「辞めなよ…は、どっち?
アルコール?煙草? それとも、レイジ?」

「………アコぉ……。」

「好きなんだもん。だって……。
アコはプーさんを選べないんだもんっ…。」

アコの気持ち…分かる。 私。

偉そうに…アコにレイジ君を辞めろ…なんて言えない。

でも、でも……。

「妊娠した…なんて冗談で言ったら、レイジ何て言うだろう。」

「……冗談なら、言わない方がいいよぉ。」

きゃはははははっ!!アコが夜に響く声で笑う。

「そ、だね。 で、橙子はどうなの?」

「えっ?」

「ヒカル君っ♡」

何っ!突然…コッチに振る…。

あからさまに動揺して、レモンサワーを吹き出した私にアコは、また響く声で笑う。