だから…ヒカルの唇をもっと感じていたい。

ヒカルの…全てを…全部を…

吸引したい。


……?

……?!! ん?


私の脳内で…欲望の分泌物が走り出した時…。

ヒカルが私のTシャツを胸あたりまでたくし上げた時…。

ん?!!!!

私は自分の膝の上の小さな手のひらにハッとする。

「あーーーーっ!!!!煌君っ!!!」

その声に慌てて唇を離すヒカル。

ついでに両手は驚きのあまり…(苦笑)

銃を突き付けられた人…みたいになってる。

「ごっ…ごめーーーーーん、煌君!!絵本途中になってる!!」

私は正気に戻れとばかりに、自分でアタフタする。

子供の目の前で、大人がおかしいことになってたら…ほら、普通にヤバいっ。