夏の、突然のゲリラ豪雨。

フッと視線をあげると…強い雨に必死なヒカルの横顔が、いつもに増して男らしくて…

思い出した…さっきのキス…

不謹慎にもやっぱりこの状況で…きゅん♡

止められない…よぉ〜!


辿り着いた、マンションのエントランス。

「ひぇ〜冷てえ。タクシーにすればよかったぁ〜!!」

「(笑)面白ーーーーかったぁ!パパっ!!」

煌君は抱っこが嬉しくて楽しくて…

やっぱり子供って非常事態が好きみたい。(苦笑)

ヒカルの背中はTシャツが貼り付くほど、びしゃびしゃに濡れていた、

私が足元以外さほど濡れていないのは…

きっと、ヒカルが濡れてくれたからだと思う。

「ごめんね。ヒカル君…濡れちゃったね。」