そう言いつつも…そんな事は十分承知。
 
ヒカルは、私から離れると煌君に両手を広げた。

「おいで。おかえりっ!煌。」

秒で、パパの顔。

「っーーーかっ!!お前、邪魔すんなよっ!」

ちょーーーーとっ!!

「ヒカル君っ!!」

私は慌ててヒカルの大きな呟きを掻き消そうと声を上げる。

顔中から火が出そう……。

見られた?

さっきの……? 煌君に?

「園長先生には内緒だよ!今から飯、連れて行ってやるからっ。」

「パパ、今日お休み?」

「うん。今日は橙子先生も一緒に、いいだろ!?」

そう言ってヒカルは私の方を見て、強引にYESにする。

煌君は、ぱぁーっと笑うとヒカルに抱きついて抱っこをねだる。