白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜

「パーパっ。もう一回っ!!ねぇったらぁ〜!」

「マジっ、無理。もーー疲れたっ!(笑)」

そう言って男の人の影は息子らしき男の子を捕まえると、お腹をくすぐる。

キャッキャっ…と笑う、まるで天使の声。


真夜中の公園で、

白夜のような夜に…

私は見つけたっ…

天使を2人。


まだ10代のようにも見える父と息子は絡み合い、芝生に転がって笑い合っていた。

今、午前3時過ぎ。

おかしいことは十分承知。

おかしい光景だとよく分かっていても…あまりにも微笑ましく美しい光景に、私は思わず足を止める。

父の腕から逃れた男の子が、紙飛行機を私に向けて飛ばしてくる。

よく飛んだ飛行機は私の足元に滑るように着陸した。

「あっ!橙子先生っ!」