はつ恋。

私のちょっとは20分になり、有馬くんはアクビをしながら外で待っていた。


「ごめん。お待たせしました!」

「だいぶ待ったけど」

「本当にごめんなさい!」

「いいって。冗談冗談。それより早く見せて」

「うん」


私はキーホルダーを出した。

某有名なリボンをつけたネコちゃんのご当地バージョン。

この遊園地とコラボしているらしく、メリーゴーランド仕様があったから、それを選んできた。


「独特のセンスだな」

「えっ?そう?」

「ま、日奈子が選んでくれたものなら、何でもいい。これ、すっごく可愛いし。オレが着けてるとなんか、ちょっとヤバそうだけど」


確かに...

言われてみれば...。