はつ恋。

「あわわわ。恥ずかしい...」

「恥ずかしくなんてねえよ。日奈子、可愛い」

「か、可愛いだなんて、そんな...」


両手をブンブン振って否定していると、有馬くんが腕を掴み、引き寄せた。

そして、おでこにキスをする。


「えっと...その......」

「ごめん。しちゃった」

「そ、それはいいんだけど...。いや、良くないんだけど......」

「オレもお腹空いた。日奈子を食べたい」

「ふぇっ?わ、私、食べられないよ!も、もしかして有馬くん狼なの?赤ずきんちゃんみたいに私のこと、食べる気なの?」

「はははっ!日奈子、おもしろ!」


有馬くんが笑う。

その笑顔に見とれてしまう。

思わずカメラを構えて撮ってしまう。