はつ恋。

「んじゃあ、洗濯とかよろしくな。自分も回るなよ」

「なんで私が洗濯されなきゃならないの?お兄ちゃん、ほんと意地悪っ!サイテー!」

「じゃあ、バイバーイ」


軽く右手を上げ、去っていく兄。

こんなんで良く知里さんに嫌われないよね。

もしかして豹変するのかな?

お兄ちゃんがデレるなんて天地がひっくり返っても起こらなさそうだけど...。

さて、私はメッセージを送るとするか。

ポケットにしまっていたスマホを取り出す。