「っ.........」


この世の何よりも温かく、優しい温度に侵され、蝕まれた血液が沸騰して体内を循環する。

その感触はカメラで切り取るのと同じくらい一瞬の出来事で、気がついたら目の前に彼はいなかった。

そして、私は、彼の灯してくれた心の淡い光を惜しんで涙を流していた。

あの日から

彼はずっと

私の初恋の人。