はつ恋。

「ご、ごめんなさいっ!なんかちょっと熱血っぽくなっちゃって...」

「はははっ。可愛い」


か、可愛い?!

どういうこと?

私、可愛いって言われちゃったの?

ぜんっぜん、そんなことないのに...。


「あのさ」

「はっ!はいっ!」

「さっき言ったこと、本当だよな?」

「さっき言ったこと...」


私があの夏の夜、

目の前のこの赤髪さんに

なぜかキスをされてしまった、

張本人だってこと、

か...。


「そうです。私もあの日私を助けてくれた人を探していて...。それがあなたなんですよね?」

「ああ、そうだ」

「そうですか...」