はつ恋。

「さっきはごめんなさいっ!色々とほんとに......ごめん」


私がそう言うと、


「オレもごめん。1人で突っ走っちゃって。日奈子の気持ち、ちゃんと考えられてなかった。あん時だって、オレが一方的に...。日奈子が迷惑なら別れてもらっても構わない。オレは日奈子の意思を尊重する。だから、今の率直な気持ち、聞かせてほしい」


と、そんな優しい言葉が返ってきた。

だから、だよ。

だから、なんだよ。

私が有馬くんに惹かれてしまうのは、

カッコ良くて

優しくて

温かいから。

どうしても惹かれてしまうんだ。

あの夏の夜から...

変わらずに。


「私は......一緒にいたい。有馬くんと一緒に思い出をいっぱい作りたい」

「うん...」


私の思い、届いたかな?

届いて。

お願い...。


「オレも同じ。日奈子と一緒にいたい。回りが見えなくなって迷惑かけることもあるかもしれないけど、それでも一緒にいてくれるか?」