走って走って走りまくって

なんとか辿り着いたのは神社の境内だった。

男の子も私も座り込む。

左右には飾られた提灯の淡いオレンジ色が広がっている。

その光がじわじわと体に染み込んでいく。

ぽかぽかと暖かい気持ちになり、

ゼーゼー繰り返す呼吸が徐々に落ち着いていく。

お礼しなくちゃ。

ふと思い立ち、顔を上げた......

その瞬間だった。