「なんか、2人の邪魔しちゃったね...。ごめん。でも、1つカレシくんに忠告しておくと、この子のお兄さんはねぇ、妹のこと、大大だ~いっ好きだからさ、気を付けた方がいいよ。今日のところは...というより、当分黙っておくね。私が見送るからここで帰りな」
有馬くんは、渋々頷いた。
そして、踵を返し、
「じゃあ」
と一言だけ呟いて去ってしまった。
その背中がいつもより小さく見えたのは気のせいだろうか。
「ひなちゃん」
「はい...」
「ひなちゃんのタイプって赤髪だったっけ?ってか、彼とどこで出会ってこうなったの?
「それは...長くなりますが、聞いてもらえますか?」
「うん、いいよ」
私は有馬くんとの出逢いからこうなるまでのことを嘘偽りなく話した。
そして、後日、全く同じ話をある人にもすることになるってことは、この時は全く想定していなかった。
有馬くんは、渋々頷いた。
そして、踵を返し、
「じゃあ」
と一言だけ呟いて去ってしまった。
その背中がいつもより小さく見えたのは気のせいだろうか。
「ひなちゃん」
「はい...」
「ひなちゃんのタイプって赤髪だったっけ?ってか、彼とどこで出会ってこうなったの?
「それは...長くなりますが、聞いてもらえますか?」
「うん、いいよ」
私は有馬くんとの出逢いからこうなるまでのことを嘘偽りなく話した。
そして、後日、全く同じ話をある人にもすることになるってことは、この時は全く想定していなかった。



