頭が混乱するなか、私の言葉は塞がれた。

嘘......

えっ......

何......

待って。

待ってよ。

何、これ?

これって、

何なの?


私はそのままベッドに押し倒された。

彼が一瞬、遠ざかる。


「あの...そのぉ......」


美しい彼の手が私の首筋に伸びる。

触れられると、こんな状況なのに、キュンとしてしまう。

何か、

何か、

聞かなきゃ。

聞かなきゃ、なのに。

頭が真っ白で、

何も思い浮かばない。


「あの...離して......。謝るので、離して......」


とりあえず、頭に思い浮かんだ言葉を並べてみる。


「今ここでオレと付き合うって言ったらな」

「付き......合う......」


そ、そ、そんなこと、

どうして急に?

しかもなんで今日?

なんでこんなところで?

こんな状態で?

分からない。

何も、分からない。

私、どうしたらいいの?

どうしたいの?

どうなっちゃうの?

疑問符がたくさん浮かんで来て、

それを消すように、

彼が近付き、

呟く。