「あっ...」


私はとんでもないことに気づいてしまった。

大事なカメラを入れたバッグごと保健室に置いてきたんだ。

やばっ......どうしよ......。

鍵かけられちゃったし、取りにいけない。

もぉ、最悪だ。

なんでこんなことに......。


と落ち込んでいると、私は驚くべき光景を見てしまった。


「空いてる......」


保健室の窓が若干空いていたのだ。

よし、あそこから入ってとっとと出よう。

そうすればバレない。

目撃者は恐らくゼロ。

彼も深い眠りについているようだし、大丈夫だろう。


「行こう」