おおよそ写真も撮り終わり、家に帰ろうと歩き出した。

だけど、しばらく歩いて違和感に気づいた。

私は立ち止まる。

音が止む。


―――スタッ...スタッタッタ......。


特徴的なリズムだから分かる。


私、つけられてる......。


助けを呼ぶことも出来ないし、そもそも呼ぶ相手もいない。


逃げるしかない......。


私は覚悟を決めて走り出した。