はつ恋。

「今日から新聞部に入部する湯井敦子です。よろしくお願いします」


あっちゃんは新聞部が存続の危機にあると私が話すとすぐさま入部届を提出した。

顧問の三宅桜子先生は、私達の担任でもあり、あっちゃんも信頼している人だから、あの日も色々と相談があって探していたみたい。


「じゃあ、湯井さんは...」

「湯井さんじゃなくて、あっちゃんと呼んでください！」

「あぁ、ごめんごめん」


目黒先輩はちょっと困惑気味。

それもそのはず。

根暗キャラの私が突然連れてきたのが、非常に明るめ茶髪のギャルなんだもん。

スカートの丈とか、シャツのボタンはしっかり閉めるとか、私が事前に注意していたから、その点については直ったから良かったけど、まだ髪色がね...。

あとで一緒に美容室に行って染め直ししてもらわないとなぁ。