はつ恋。

そんなこんなでなんとか昇降口に辿り着くと、1人壁にもたれ掛かる目黒先輩を発見した。


「目黒先輩っ」

「おっと、もしかして日奈子ちゃんも...」


私は頭を下げた。


「すみません!1人も集められませんでした......」

「謝らなくていいよ。俺もダメだったし」

「いや、でも...」


私が俯いていると、私の頭に先輩の手のひらが乗った。

とくんと胸が跳ねる。


「大丈夫。まだあと2週間あるんだから。今日はこのくらいにして写真撮りに行こう。30分自由に撮ったら合流して先生インタビューの質問内容を具体的に決めよう」

「はい...」