はつ恋。

「敦子~!喋っとらんでさっさとお通ししぃ!」


この声は、真美さんだ。

真美さん、助かりました。

ありがとうございます。


「はぁい。じゃあ、あっちの奥の席どうぞ。日奈子、注文の仕方は大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

「じゃあ、頼むね」

「は~い」


奥の2人席に通され、私と有馬くんは向かい合って座った。

すると勢い良くあっちゃんがお茶を運んできた。


「今店閉めたから、お客さんいなくなるまでたっくさん食べて待ってて。もちろんサービスするから」

「うん、分か...」


言い終わらないうちに有馬くんにロックオン。


「それと、あんた」

「有馬ですけど」

「はいはい、失礼しました。では、有馬で。有馬、日奈子に変なことしないでよね。この前の首のあれもあんたの仕業でしょう?日奈子はとってもピュアなんだから!稀に見る純度100パーセントなんだからね!」

「良く見つけたな。バレないと思ってたのに」

「バレるわ、ボケ!あんなの、誰が見たって......」


と、その時。