今日は、剛くんに連絡しても

既読が朝からつかない。


こんなことは初めてだ。

何かあったのかな?


バイトも終わり


連絡はないけど


病院へと向かった。


ナースステーションに行くと


バタバタと、看護師さんが忙しそうだ。


何かあったのだろう。


待ち合い室でしばらく待っていた。


「今井君、頑張ったわよね」


そんな、声が聞こえた?


今井って…尋斗くん?


私は、慌てて病室前に向かった。


病室には、ベッドのあったであろう位置を見ながら剛くんがだっていた。

私に気がついて

「リンちゃん」

そう言って、ニコッと、今までにない
満遍な笑みを見せた。

…あっ!
尋斗くんが、眼を覚ましたの!?


だから、夢に来なかったし、

朝日や、天からの光!

やっぱり、良いことが待っていた!


「剛くん!」


剛くんにつられて、私も満遍な笑みを浮かべた。


微笑みが止まらないようだった。

私も、また、つられて、微笑みがとまらない。


クスクスっとつい、声が出た。