復讐投票

次の日。
私は昨日のことを思い出していた。
昨日の投票で、加奈子が選ばれた。
心配になった私は、加奈子に電話をかけた。
そして、加奈子の悲鳴の後、電話を切った。
一昨日のこともあるし・・・まさか・・・加奈子まで・・・

「加奈子・・・ 大丈夫かな・・・」

私はそう呟くと、部屋から出ていった。



学校に着いて教室に入ると、何やら騒がしくなっていた。

「颯太!!なんで私に票入れたの!?」

霞が颯太に向かって怒鳴っていた。

「そ・・・それは・・・」

口ごもる颯太に、霞がさらに詰寄る。

「私言ったよね?絶対に入れないでって」

霞の言葉を聞いた颯太は、とうとう黙ってしまった。

「じゃあさ、もうこいつのこといじめない?ちょうど次のターゲット探してたところでしょ?」

霞の後ろにいた千夏が言った。

「そうね。そうしましょう」

「そ・・・そんな・・・」

話を聞いていた颯太が、今にも泣きそうな顔になりながら言った。

「覚悟しておきなよ」

霞はそう言捨てると、自分の席に戻って行った。



朝のホームルーム開始のチャイムが鳴って、先生が入ってきた。

「皆さんにお知らせがあります。今日の朝、三浦加奈子さんが、自宅で死亡しているのが発見されました。2日連続で死人が出ているので、帰る際は十分にご注意ください。」

先生の話を聞いた私は、昨日のことが頭に浮かんできた。

(加奈子・・・ほんとに死んじゃった・・・ 香苗に殺されたんだ・・・)





ホームルーム終了後。
早速颯太へのいじめが始まった。

「ねえ、最初どうする?」

教室の隅で、千夏が話を降ってきた。

「そうね・・・」

霞はしばらく考え込んでいた。
そして。

「じゃあ・・・あいつの持ち物とかびしょ濡れにしたりとか?」

霞の言葉に、千夏が笑いながら言った。

「あ、それ面白そーwww あいつ、どんな反応するんだろー。ちょー楽しみぃ〜ww」

その後、霞は案の定、私に話しかけた。

「ねえ、あんたもそう思うでしょ?」

「えっと・・・」

もうこれ以上、いじめに加担したくない。
もう誰も傷つけたくないのに・・・
霞のまえで、そんなことは言えなかった。

「う・・・うん・・・いいと思う・・・」

そう呟いた。



1時間目終了後。
私は霞たちと教室の隅で喋っていた。

「ねえ、あいつの反応見た?www」

「見た見た!! ほんと笑えたよねww」

霞の質問に、千夏が笑いながら答えた。

「だよねぇ〜www 授業中笑いこらえるのに必死だったよwww ねえ、真理もそう思うでしょ?」

「う・・・うん・・・面白かったよ・・・」

霞の質問に、私は適当に答えた。





その日の夜。
私は昨日と同じようにスマホの画面を見つめていた。
そして、10時。