私には気になる事があるんです。

それは相棒、人狼のジルコーの事。

まだ相棒になって間もない彼ですけど。

これだけは確認しないと気が済まないんです。

だから、行動に移す事にしました。




ある夜、いつもの公園。

「ねぇ…ジルコー」

私は緊張した面持ちでジルコーに話しかけます。

「ちょっと…獣人態に変身してもらえませんか?」

「ああん?」

訝しげに私を見るジルコー。

「なんで?」

「いいから」

「何でだよ?」

「いいから!」

珍しく強い語気の私に、ジルコーは渋々頷きます。

「何だってんだよ、全く…」

月明かりの中、銀色の体毛に包まれた人狼へと変貌するジルコーの体。

私は意を決します。

いよいよ、気になっていた事を確認する時が来ました。

少し強引に彼の右手を掴み…!







「あぁ…人狼にもあるんだぁ…にくきう…ぷにぷに…」

「アホかおめぇは」