皆を置いて姫ちゃんを探して、見つかったのはかなり遠くに離れたところ

この数分でこんなところまで走ったのか...

ベンチに姫ちゃんは座り込んでいて


「姫ちゃん」


俺が声をかけると、驚いたのか、ビクッと肩を跳ねらせた
顔を上げた姫ちゃんは、目を赤く染めていて、泣いたのが分かった


「安堂くん...」

「...ごめんな、彩未が」


姫ちゃんは首を横に振っていて、姫ちゃんの隣に俺も座る