どうしよう、次だ... ヒロくん、バトン落としちゃった 「妃!!!」 すると、グラウンドに響くくらい大きな声が聞こえ、俯いていた顔を上げると、反対側で海世くんが笑顔で片手を上げていた ...うん、やるしかない! 私はスタートラインに立ち、前を向く 「姫ちゃん...ごめん...!!」 パシッ、と音をたて、ヒロくんからバトンが渡った 「──────任せて」