「うん...颯太が妃のこと好きだったのは知ってた

でも、私は颯太が好きで、妃が憎く感じてしまった

本当に子供だった」


鳴海さんの言葉に、首を横に振る

鳴海さんだって、辛かったはず
好きな人に振られて、その好きな人は自分の後輩が好きだなんて


「妃は何も悪くないのよ

だから、もう安心して、走って」


鳴海さんはそう言うと「ジャージ着てるし、ランニングでしょ?」と。


「はい...海世く...あの、この前居た男の子のお陰なんです」


「ふふ、彼氏?」


「え、っあ、...はい」