少し色素の薄い茶色の髪に、日光によってこんがりの焼けた肌は太陽に当たるとフルーツのオレンジのように橙色に輝いていて 確か 【オレンジのお姫様】 と呼ばれていた 和白、という苗字は覚えていて、その後離婚して母親の旧姓の銅に変わっていた妃に、妃がまさか【オレンジのお姫様】なんて全く気付いていなかった そして、俺は妃にこう言ったんだ 「妃、まだ走りたいか?」